ドローン測量とは?種類・精度・費用・従来測量との違いを専門会社が解説

ドローン測量とは、UAV(無人航空機)に搭載したカメラやレーザースキャナーで上空から地形データを取得する測量手法です。従来の地上測量と比べて広範囲を短期間で計測でき、人が立ち入れない急斜面や災害現場でも安全にデータを取得できることから、i-construction(アイ・コンストラクション)や公共測量の現場で急速に普及しています。
本記事では、ドローン測量の種類・精度・従来測量との違い・費用の目安まで、導入検討に必要な知識をまとめて解説します。

ドローン測量の種類
1. ドローン写真測量(SfM)
ドローンで撮影した多数の空中写真を専用ソフト(SfM)で解析し、3次元の点群データやオルソ画像を生成する手法です。機材コストが比較的安く、造成地や採石場など植生の少ない現場の土量計算・進捗管理に適しています。詳しくはドローン写真測量サービスをご覧ください。
2. UAVレーザー測量(LiDAR)
ドローンに搭載したレーザースキャナーで地表を直接計測する手法です。レーザーは樹木の隙間を通り抜けるため、森林や植生下の地盤形状も計測できるのが写真測量との最大の違いです。伐採前の太陽光発電候補地や山間部の建設予定地の地形把握に威力を発揮します。詳しくはUAVレーザー測量サービスをご覧ください。
参考動画:UAV LiDAR「LiAir H600」シリーズ(GreenValley International)
弊社でも取り扱う GVI(GreenValley International)社の最新UAVレーザースキャナー「LiAir H600」シリーズの紹介動画です。LiAir H600 Proの製品詳細はこちら。
3. グリーンレーザー測量
水を透過する緑色波長のレーザーを使い、河床や浅水域の深浅測量まで行える手法です。河川測量や砂防関係の調査で活用が進んでいます。
従来測量との比較
| 項目 | 従来の地上測量 | ドローン測量 |
|---|---|---|
| 作業期間(広域現場) | 約3週間 | 約2日 |
| 取得データ | ポイント単位 | 面的な高密度点群 |
| 危険地・急斜面 | 立入りが必要 | 非接触で計測可能 |
| 精度 | ミリ〜センチ級 | 約10cm(起工測量レベル) |
| コスト | 人員・日数に比例して増大 | 広域ほど割安 |
構造物周りなど高精度が求められる箇所は地上測量、広域は ドローン測量と、現場に応じて併用するのが実務上の最適解です。
ドローン測量の精度
UAVレーザー測量では、対空標識(GCP)や後処理解析を適切に行うことで10cm程度の精度を確保でき、国土交通省の「UAVを用いた公共測量マニュアル」に準拠した起工測量・出来形管理に対応可能です。RTK搭載機を用いれば、新しくなった出来形管理要領にも対応できます。

ドローン測量のメリット
工期短縮: 実測で3週間かかる現場を2日程度で計測した事例もあり、大幅な工数削減が可能です。
安全性: 急斜面・法面・災害現場に人が立ち入る必要がありません。
データ活用の幅: 取得した3次元点群から、土量計算・縦横断図・数値地形図に加え、BIM/CIMモデルまで一気通貫で作成できます。
コスト: 広域現場ほど従来測量に対するコストメリットが大きくなります。
導入時の注意点
飛行申請: 人口集中地区や高度150m以上の飛行には航空法に基づく国交省への申請が必要です(申請代行も可能です)。
天候の影響: 強風・雨天時は飛行できないため、工程には予備日を見込む必要があります。
解析スキル: 点群データの解析・図化には専用ソフトと経験が必要です。外注か内製化かは案件量に応じて検討しましょう。
ドローン測量の流れ
一般的な流れは次の通りです。
1. 現場条件のヒアリング・飛行計画の作成
2. 国交省への飛行申請(必要な場合)
3. 対空標識(GCP)の設置と現地計測
4. ドローンによる撮影・レーザー計測
5. 点群解析・ノイズ除去・図化
6. 成果物納品(点群、オルソ画像、地形図、土量計算書、BIM/CIMモデル等)
費用の目安
費用は面積・地形・求める成果物によって変動しますが、広域になるほど1haあたりの単価は下がる傾向にあります。UAVレーザー測量は写真測量より機材コストが高い一方、森林部では伐採費用が不要になるためトータルでは大幅なコスト圧縮につながるケースが多くあります。個別の現場条件でのお見積りは無料で承っています。
よくある質問
Q. 森の中でも測量できますか?
A. UAVレーザー測量なら樹木の隙間を通るレーザーにより、伐採せずに植生下の地盤データを取得できます。
Q. 公共測量にも使えますか?
A. 国交省のマニュアルに準拠した計測・解析を行えば、起工測量から出来形管理まで公共案件に対応可能です。
Q. 対応エリアは?
A. 日本全国に対応しています。海外案件もご相談ください。
まとめ
ドローン測量は「速い・安全・面的データ」が揃った現代測量の主力手法です。写真測量とレーザー測量の使い分け、精度要件、飛行申請の要否を押さえることが導入成功のポイントになります。
APEX株式会社では、UAVレーザー測量・写真測量の計測業務から点群解析、BIM/CIM作成、機体販売・導入支援までワンストップで提供しています。まずはお問い合わせフォームからお気軽にご相談ください。

