点群オルソ生成|SLAM点群を測量 CADで使える真オルソに

SLAM点群から生成した真オルソ(GSD 5mm)の市街地道路
SLAMで計測した点群から生成した真オルソ。写真ではなく、レーザー計測データから作った画像です(GSD 5mm)

ハンドヘルドSLAMやモービルマッピングで現場を計測したあと、多くの現場が同じところで止まります。「この点群から、どうやって図面を作るのか」という問題です。

APEXは、計測した色付き点群を真上から見た正射画像=真オルソに変換するサービスを提供しています。出来上がるのは測量座標を埋め込んだGeoTIFF。お手持ちの2D CADに読み込めば、位置合わせなしで、そのまま図面の下絵として使えます。

5mm地上解像度(GSD)1ピクセル=5mm。白線の縁、マンホールの模様、消えかけた区画線まで判読できます。
位置合わせ不要測量座標系 GeoTIFF平面直角座標系を画像に埋め込み済み。読み込んだ瞬間に点群・既存図面と重なります。
継ぎ目なし真オルソ・全域一体写真のつなぎ目や建物の倒れ込みがありません。全域1枚、または15m角タイルで納品。

点群のままでは、図面が描けない

点群を扱う3D CADには、平面図を描くための作図機能がほとんど備わっていません。そのため実務では点群を2D CADへ送って作図することになりますが、ここで壁にぶつかります。

2D CADに点群を読み込んだ画面と、真オルソを読み込んだ画面の比較
同じ交差点・同じ計測データ。左が点群をそのまま2D CADに読み込んだ状態、右が真オルソを読み込んだ状態です(実際のCAD画面)

作図倍率まで拡大すると、点と点の隙間が目立ちはじめます。白線の縁がどこにあるのかを画面から読み取れず、オペレーターは線の位置を目で補間しながら描くことになります。

ハンドルを左右にドラッグして見比べてください

2D CADに読み込んだ点群を作図倍率まで拡大した状態。点の隙間で輪郭がぼやけている
同じ場所・同じ倍率の真オルソ。白線の縁もマンホールの模様も鮮明
点群(2D CAD読み込み)
真オルソ GSD 5mm

◀ ▶
ドラッグして比較
同じ計測データ・同じ場所・同じ倍率。左が点群そのまま、右が真オルソです。点群では白線の縁もマンホールの模様も潰れますが、真オルソでは一本の境界として読み取れます

従来は「もう1本ソフトを買う」しかなかった

A:3D CAD → 2D CAD 連携で作図

点群のままでは解像度が足りず、図化に耐えません。

B:点群平面図作成の専用ソフトを購入

追加投資はおよそ100万円前後。※ 習熟のための時間も別途かかります。

C:真オルソ化して、手持ちの2D CADで作図

高解像度の下絵が手に入り、追加の作図ソフトは不要です。いま使っているCADのまま、SLAM計測データを図面にできます。

※ 点群から平面図を作成する市販専用ソフトの一般的な価格帯(当社調べ)。

なぜ鮮明で、なぜ正確なのか

1. 真上投影(真オルソ)

5mmのマス目ごとに、最も低い点=地表面の色だけを採用します。通行中の車両や歩行者は「最低点ではない」ため、自動的に画像から消えます。空撮オルソのような建物の倒れ込みも発生しません。

2. 最至近パスの色を選ぶ合成

同じ場所を複数回通って計測した区間では、最も近くを通った経路の色だけを採用します。遠くから斜めに見た点の色ズレを拾わないため、白線がにじんだり二重に写ったりしません。

3. 判読性の自動最適化

データごとにコントラストを最適化するため、日陰に入った白線や薄れた区画線も判読できる明るさに整います。

あとは、なぞるだけ

真オルソの上で停止線・縁石・マンホールをトレースした図面化の例
真オルソ上でのトレース例。停止線・両側の縁石線・マンホールを拾った状態です

座標系は画像に埋め込まれているので、CADに読み込んだ時点で現地座標に乗っています。位置合わせの作業は必要ありません。白線・区画線・停止線・横断歩道・マンホール・側溝といった路面の要素を、判読に迷うことなく拾っていけます。

精度は基準点で検証しています

基準点の成果座標が真オルソ上の対空標識の中心に一致していることを示す検証画像
赤十字=基準点の成果座標。オルソ上の対空標識の中心に乗っています

基準点2点の成果座標との照合に加え、点群上で計測したマンホール中心の座標とも一致することを確認しています。GISソフト(QGIS)と測量CAD(TREND-ONE/TREND-POINT)での読み込み・重畳も検証済みです。

SIMPLE-POINTなら、ソフトを入れずに発注できます

この真オルソ生成は、APEXが運営する点群処理クラウド SIMPLE-POINT の解析メニューとしてご依頼いただけます。専用ソフトのインストールも、高性能なPCも必要ありません。ブラウザからSLAMの点群をアップロードし、納品物を選ぶだけです。

STEP 1無料で会員登録
STEP 2点群(LAS/LAZ)を
アップロード
STEP 3納品物に
「真オルソ」を選択
STEP 4GeoTIFFを
ダウンロード

SIMPLE-POINT(点群処理クラウド)

  • ソフト不要:インストールなし。ブラウザだけで完結し、大容量の点群もそのままアップロードできます
  • 使った分だけ:都度払いとサブスクリプションから、プロジェクトの規模に合わせて選べます
  • オルソ以外も同じ窓口で:グラウンドデータ作成、簡易図化、縦横断図など、点群解析をまとめて依頼できます
  • チームで共有:ユーザーの役割と権限を管理でき、社内・協力会社との共同作業がそのまま回ります
  • 測量品質:測量の専門知識を持つチームが処理し、AI解析と人の確認を組み合わせて精度を担保します

登録は無料です。登録後、ダッシュボードから点群をアップロードしてご依頼いただけます。まとまった量の計測データや、既存データの一括オルソ化についてはAPEXへ直接ご相談ください。

動画で見る

約2分で、点群のままでは図面が描けない理由と、真オルソでそれがどう変わるのかを解説しています。

仕様

入力 RGB付きの点群(LAS / LAZ)。ハンドヘルドSLAM、モービルマッピング、ドローンLiDARなど機種を問いません
出力 GeoTIFF(平面直角座標系を埋め込み)+ ワールドファイル(測量座標系)
解像度 GSD 5mm(標準)/1cm(軽量版)
納品形態 15m角タイル分割、全域1枚もの、俯瞰図の組み合わせ
動作確認 TREND-ONE/TREND-POINT/QGIS で読み込み・重畳を確認済み
実績規模 歩行計測 約1.1km・6パス・19.6億点の市街地データで全域を生成
ご依頼方法 SIMPLE-POINT(点群処理クラウド)/APEXへ直接お問い合わせ

ご相談ください

「SLAMで計測はできたが、図面にする出口がない」「点群を納品しても発注者のPCで開けない」——そうした段階のご相談を承っています。既存の計測データをお預かりしてのオルソ化も可能です。対応可能かどうかの判断も含めて、まずはお問い合わせください。

補足:カラーの真オルソには色付き(RGB付き)の点群が必要です。カメラを搭載しない機種の点群については、反射強度を用いた白黒オルソでの対応を検討しています。

点群のオルソ化について相談する

計測データの内容を伺ったうえで、対応可否と納期をご案内します。