
ハンドヘルドSLAMやモービルマッピングで現場を計測したあと、多くの現場が同じところで止まります。「この点群から、どうやって図面を作るのか」という問題です。
APEXは、計測した色付き点群を真上から見た正射画像=真オルソに変換するサービスを提供しています。出来上がるのは測量座標を埋め込んだGeoTIFF。お手持ちの2D CADに読み込めば、位置合わせなしで、そのまま図面の下絵として使えます。
点群のままでは、図面が描けない
点群を扱う3D CADには、平面図を描くための作図機能がほとんど備わっていません。そのため実務では点群を2D CADへ送って作図することになりますが、ここで壁にぶつかります。

作図倍率まで拡大すると、点と点の隙間が目立ちはじめます。白線の縁がどこにあるのかを画面から読み取れず、オペレーターは線の位置を目で補間しながら描くことになります。
ハンドルを左右にドラッグして見比べてください


点群(2D CAD読み込み)
真オルソ GSD 5mm
従来は「もう1本ソフトを買う」しかなかった
A:3D CAD → 2D CAD 連携で作図
点群のままでは解像度が足りず、図化に耐えません。
B:点群平面図作成の専用ソフトを購入
追加投資はおよそ100万円前後。※ 習熟のための時間も別途かかります。
C:真オルソ化して、手持ちの2D CADで作図
高解像度の下絵が手に入り、追加の作図ソフトは不要です。いま使っているCADのまま、SLAM計測データを図面にできます。
※ 点群から平面図を作成する市販専用ソフトの一般的な価格帯(当社調べ)。
なぜ鮮明で、なぜ正確なのか
1. 真上投影(真オルソ)
5mmのマス目ごとに、最も低い点=地表面の色だけを採用します。通行中の車両や歩行者は「最低点ではない」ため、自動的に画像から消えます。空撮オルソのような建物の倒れ込みも発生しません。
2. 最至近パスの色を選ぶ合成
同じ場所を複数回通って計測した区間では、最も近くを通った経路の色だけを採用します。遠くから斜めに見た点の色ズレを拾わないため、白線がにじんだり二重に写ったりしません。
3. 判読性の自動最適化
データごとにコントラストを最適化するため、日陰に入った白線や薄れた区画線も判読できる明るさに整います。
あとは、なぞるだけ

座標系は画像に埋め込まれているので、CADに読み込んだ時点で現地座標に乗っています。位置合わせの作業は必要ありません。白線・区画線・停止線・横断歩道・マンホール・側溝といった路面の要素を、判読に迷うことなく拾っていけます。
精度は基準点で検証しています

基準点2点の成果座標との照合に加え、点群上で計測したマンホール中心の座標とも一致することを確認しています。GISソフト(QGIS)と測量CAD(TREND-ONE/TREND-POINT)での読み込み・重畳も検証済みです。
SIMPLE-POINTなら、ソフトを入れずに発注できます
この真オルソ生成は、APEXが運営する点群処理クラウド SIMPLE-POINT の解析メニューとしてご依頼いただけます。専用ソフトのインストールも、高性能なPCも必要ありません。ブラウザからSLAMの点群をアップロードし、納品物を選ぶだけです。
アップロード
「真オルソ」を選択
ダウンロード
SIMPLE-POINT(点群処理クラウド)
- ソフト不要:インストールなし。ブラウザだけで完結し、大容量の点群もそのままアップロードできます
- 使った分だけ:都度払いとサブスクリプションから、プロジェクトの規模に合わせて選べます
- オルソ以外も同じ窓口で:グラウンドデータ作成、簡易図化、縦横断図など、点群解析をまとめて依頼できます
- チームで共有:ユーザーの役割と権限を管理でき、社内・協力会社との共同作業がそのまま回ります
- 測量品質:測量の専門知識を持つチームが処理し、AI解析と人の確認を組み合わせて精度を担保します
登録は無料です。登録後、ダッシュボードから点群をアップロードしてご依頼いただけます。まとまった量の計測データや、既存データの一括オルソ化についてはAPEXへ直接ご相談ください。
動画で見る
約2分で、点群のままでは図面が描けない理由と、真オルソでそれがどう変わるのかを解説しています。
仕様
| 入力 | RGB付きの点群(LAS / LAZ)。ハンドヘルドSLAM、モービルマッピング、ドローンLiDARなど機種を問いません |
|---|---|
| 出力 | GeoTIFF(平面直角座標系を埋め込み)+ ワールドファイル(測量座標系) |
| 解像度 | GSD 5mm(標準)/1cm(軽量版) |
| 納品形態 | 15m角タイル分割、全域1枚もの、俯瞰図の組み合わせ |
| 動作確認 | TREND-ONE/TREND-POINT/QGIS で読み込み・重畳を確認済み |
| 実績規模 | 歩行計測 約1.1km・6パス・19.6億点の市街地データで全域を生成 |
| ご依頼方法 | SIMPLE-POINT(点群処理クラウド)/APEXへ直接お問い合わせ |
ご相談ください
「SLAMで計測はできたが、図面にする出口がない」「点群を納品しても発注者のPCで開けない」——そうした段階のご相談を承っています。既存の計測データをお預かりしてのオルソ化も可能です。対応可能かどうかの判断も含めて、まずはお問い合わせください。
補足:カラーの真オルソには色付き(RGB付き)の点群が必要です。カメラを搭載しない機種の点群については、反射強度を用いた白黒オルソでの対応を検討しています。

